恋愛の失敗は本能のせい?

今、恋愛をしていない男性の中には、過去に哀しい恋愛経験をしたり、女性に酷い目に遭わされたりした事から新しい恋愛を考えられなかったり、心を閉ざしてしまっている者も大勢いるのだろう。日々を真摯に生きる男性ならば「気持ちや言葉が足りていなかった」、「あの時ああすれば良かった」と悔やむ気持ちはそれこそ海のように広がっているだろうが、その海を越えない限り新世界は決して見えてこない。苦悩する男性の多くが「自分の何が足りていなかった?」と探しがちだ。ではそれを逆の視点から考えてみよう。すべてはそこから始まる。ではあなたの「何は足りていた?」。

ある者は言う。「自分はいつでも相手の望む事を叶えた」と。それは素晴らしい事。でもそこに穴はなかったのか?相手の望む事全てを理解していたと本当に言えるのか?女性心理には基本中の基本というものがある。それはYESの気持ちの時でもNOと女性は答えてしまえる事である。その反対も当然ある。今の気持ちとは異なる返答をしてしまうという事が女性には普通にできてしまうのだ。男にはそれが無い。YESはYESなのだ。これを理解していないと男女の心のズレは深まってしまう。「相手の望む事」というのも女性がNOと言い出せずにいただけで「望まない事」だったかもしれないのだ。デートでもいい、プレゼントでもいい、セックスでもいい、結婚でもいい、男性側が勝手に「相手の望む事」と想像した事を女性に押し付けてはいなかったか、是非思い返してみて欲しい。

次に「あの時ああすれば良かった」という苦悩。実はこれも男性本来の身勝手さが関係している場合がある。男性は心を許した女性にすら「プライド」を失くし難い生き物。男性の「プライド」には、女性の心理状態、タイミングやリズム、それらの理解を邪魔したりする側面もあるのだ。例えば二人の関係が崩壊しかねない問題が起きたとする。ではその問題解決に対して、男性サイドはどうであったか?「挽回するタイミングは本当に存在しなかったのか?」「挽回行動を取ったタイミングは正しかったのか?」「挽回行動の内容や回数は足りていたのか?」等。このような問いを投げかけると、男性は変に女性を気遣ったフリをする。ここなのだ。女性心理を十分に考慮した行動を取ったと彼らは述べるが、その実態は余りにも稚拙だったりする。別れの危機が刻一刻と迫る中で女性心理を思考する時、男の中では知らず知らずに「防衛本能」が働きだす。これが男性の持つ「プライド」なのだ。「プライド」は男性に、女性心理を勝手に想像させる、行動を遅らす、タイミングを遅らす、或いは謝罪の行動をおかしくさせるという事を引き起こさせる。それは「失敗できない」「無様な姿は晒せない」という本能が、迫る危機に対し他者よりも自分の身を守る事を優先させようとするからなのである。分かり易くお伝えするならば「あの時ああすれば~」と言ってしまう男性は往々にして泥臭く行動できていない場合が多い。反対に、泥臭く行動できる男性というのは己のプライドとの付き合い方が上手い人間とも言える。また女性から見ればそういった男性は「真に優しく、強い男」に映りやすい。

男と女には様々な違いがある。しかしそれを恋愛の失敗理由にしてはいけない。男女共に、相手に対して泥臭く関われなければ愛する人を深く理解する事はできない。男性はそれを女性に伝えていくべきなのだ。そこから初めて女性は男性に対し、真意を伝えてくれる様になるのだから。

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